故人の火葬の際に着せるのは白装束

東京で永代供養をするとき、火葬を行う際に故人に着せるのは白装束であり、仏式で葬儀を出すのがほとんどの日本人ですから、故人には白い着物を着せます。頭には白色の三角頭巾を、体には白色の着物です。手を覆うために手甲の布を使い、足元を保護するために脚絆を着せます。日本人は昔から種類のある色の中でも、紅白の色に対して特別な思いを持っており、これが死装束が白い理由のひとつです。出生の意味を持つのが紅色であり、死を意味するのが白色になります。白色がネガティブなわけではなく、イメージ的には白は清らかさの象徴です。浄土へと出発をするために、白くきれいな状態で行けるように、そんな思いがこもっています。お通夜やお葬式では黒い喪服を誰もが着用しますが、昔は葬儀の際の喪服も白だったことがあると言われるほど、日本人の白色に対しての思いは深いです。仏教という視点で見ると、死装束は修行僧の着用する服であり、巡礼者たちの着る服でもあります。仏のいる浄土へ死者は旅立つため、亡き人にも日本の仏教では死装束を着せるのが一般的です。