日本の葬式の99%以上が火葬となっており、誰しもが1度位は火葬場に行ったことがあると思いますが、この火葬場での待ち時間が長いと感じたことがないでしょうか。
今回は火葬に掛かる時間がどれ位なのかを紹介したいと思います。
・火葬に掛かる時間は火葬炉の種類で異なります
日本で使用されている火葬炉は大きく分けて台車式とロストル式の2つ分かれており、この2つの火葬炉の燃焼効率の違いから火葬に掛かる時間が異なっています。
・主流となっている台車式
台車式とは台車に乗った棺を主燃焼炉に入れて火葬する方法で、平成になってから新設された火葬場で採用されている方式です。この台車は主燃焼炉の容積が小さいという特徴があり、燃焼効果が高く不完全燃焼を少なくすることが出来ます。しかし、台車式は隙間がなく酸素が少ないので燃焼効率が低く、火葬に60分〜70分程度掛かります。
・採用数が減少しているロストル式
ロストル式とは金属製の棒を格子状に渡した燃焼炉に棺を乗せて火葬する方法で、ロストル式を採用している火葬場は全体の3%程度となっています。ロストル式は構造がシンプルで燃焼効率が高く火葬に掛かる時間は40分〜60分程度となっています。しかし、炉前ホールまで臭気や燃焼音、熱気が伝わったり、冷却と燃焼を繰り返すので耐熱レンガの寿命が短くなるといったデメリットがあります。